5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
インフレキシビリティの25 AI評価レポート
母インフレキシビリティの競走実績と特徴
母インフレキシビリティ(Inflexibility)は2014年3月8日生まれの鹿毛の牝馬で、父Scat Daddy・母Halo's Verse・母父Unbridled's Songという米国主流血脈に属します。生産はカナダのオンタリオ州を本拠とするアンダーソンファーム(Anderson Farms Ont. Inc.)で、2015年秋のファシグ・ティプトン・ケンタッキーイヤリングセールにて34万ドルでKlaravich Stables(William H. Lawrence氏)に落札された経緯を持つ加国産の牝馬です。現役管理は北米のリーディングコンディショナーであるChad C. Brown調教師(米国・ベルモントパーク等)が手掛けました。
通算競走成績は国際通算15戦4勝で、内訳は米国9戦2勝・2着2回・3着1回、カナダ6戦2勝・2着1回・3着相当という構成です。2歳時は未出走で3歳の2017年から本格デビューを切り、2017年5月の3歳メイドンスペシャルウェイト(ベルモントパーク芝)を制してデビュー2戦目で初勝利を挙げました。
3歳秋の2017年7月30日、ウッドバイン競馬場で施行された総額22万5000カナダドルのワンダーホエアステークス(芝10ハロン)を制した一戦が現役のハイライトとなります。ワンダーホエアステークスはカナダ産3歳牝馬限定のカナディアン・トリプル・ティアラ最終戦に位置付けられたステークス競走で、本馬は勝ち時計1分58秒88という同レースの歴代最速の数字で半馬身差の勝利を収めました。1999年にウッドバイン競馬場が計時を100分の1秒単位で開始して以降の最速タイムで、コースレコード規模の走破時計の記録として残ります。
続く2017年10月22日のキャロテンステークス(ウッドバイン芝1マイル48ヤード・総額12万5000カナダドル)も道中の不利を乗り越えてクビ差で制し、3歳シーズンに2つのステークス勝ちを積み上げました。同年6月のクイーンズプレート(カナダ三冠初戦・ウッドバインオールウェザー1マイル1/4)では3着、同年5月のウッドバインオークス(芝1マイル1/8)でも3着入着を記録し、芝・オールウェザーの両馬場で重賞戦線に食い込んだ実証派の中長距離型牝馬です。なお、JBISサーチおよびnetkeibaにはステークス入着として米G3イートンタウンステークス入着・加G2カナディアンステークス入着の戦歴も記録されています。
引退後の2019年に日本に輸入され、社台コーポレーション白老ファーム(北海道白老郡白老町)の繁殖陣に加わりました。現時点で5頭の産駒を送り出した段階に達し、本馬インフレキシビリティの25は5番仔・初の牝馬産駒・初のエピファネイア配合産駒となります。母自身が北米でステークス2勝・カナディアン・トリプル・ティアラの1冠を含む実証派の中長距離牝馬であり、繁殖入り後も白老ファームの主力繁殖陣として継続的に良血産駒を世に送り出している段階となります。
母父Scat Daddyと母系背景
母父にあたるScat Daddyは2004年生まれの濃鹿毛で、父Johannesburg(2001年欧米2歳チャンピオン)・母Love Style・母父Mr. Prospectorという米国主流血脈に属する種牡馬です。現役戦績は9戦5勝で、2006年シャンペンステークスG1・2007年フロリダダービーG1を制覇しケンタッキーダービー出走を果たした実績馬です。引退後はアシュフォードスタッド(米国ケンタッキー州・クールモア系列)で種牡馬入りし、2015年12月に急逝するまでの間に101頭のステークスウィナーを輩出した北米・南米・欧州・豪州を横断する世界級の主力種牡馬として記憶されます。
代表産駒には2018年米国三冠馬・年度代表馬・無敗のジャスティファイ(Justify)、2017年ロイヤルアスコットのコモンウェルスカップG1勝ちのカラヴァッジオ(Caravaggio)、ロイヤルアスコットのクイーンメリーステークスG2勝ちのレディオレリア(Lady Aurelia)、欧州短距離G1勝ち馬のNo Nay Never(現クールモア主力種牡馬)というG1勝ち産駒群が並びます。芝・ダート・短距離・中長距離を横断する産駒群を出した世界級種牡馬として、引退直前の最終世代(2014年・2015年生まれ)の繁殖価値は極めて高水準に位置付けられました。本馬母インフレキシビリティもScat Daddyの最終世代の1頭にあたります。
母系の3代目にあたる祖母Halo's Verseは2005年生まれの灰色牝馬で、父Unbridled's Song(1996年ブリーダーズカップジュベナイルG1勝ち・米国主力種牡馬)・母Ballado's Halo・母父Saint Balladoという米国主流血統に属します。Halo's Verseは繁殖牝馬として実証派の良繁殖となり、本馬インフレキシビリティ(Scat Daddy産駒・カナダステークス2勝)、Halo Again(Speightstown産駒・2019年コロネーションフューチュリティS+2020年クイーンストンS+2021年バディ・ディリベルトメモリアルSの北米ステークス3勝)、Fundamental(Arch産駒・北米芝ステークス6度入着)というステークス勝ち馬と入着馬を継続的に送り出した名繁殖牝馬の地位に達しています。Halo's Verse自身が3頭のステークスホースを世に送り出した実証派の母として、米国・カナダの軽種馬市場における中位上層の評価を持つ繁殖牝馬です。
母系の4代目にあたるBallado's Halo(2nd Dam)はSaint Ballado産駒で、Saint BalladoはHalo直仔・Ballade(1992年カナディアンブルードメアオブザイヤー)の仔・Devil's Bagとグロリアスソング(Glorious Song)の全兄弟という日本にも縁の深い血統です。Halo直仔・Sunday Silenceの父にあたるHalo→Saint Balladoの父系筋を母方3代目に内包する形となります。
母方の3代血統にはScat Daddy→Johannesburg→Hennessy→Storm Cat→Storm Bird(Northern Dancer系)、Unbridled's Song→Unbridled→Fappiano(Mr. Prospector系)、Saint Ballado→Halo→Hail to Reasonという日米主流血脈が層をなす構成です。Scat Daddy・Unbridled's Song・Haloという3つの父系筋を内包する設計で、北米軽種馬市場における芝・ダート両馬場対応型の中長距離血統として完成されています。
近親活躍馬と母系の厚み
母インフレキシビリティの近親には、北米・カナダ競馬で結果を残した実証派ステークスホース群が並びます。
母系の中核となるのは祖母Halo's Verseの3頭の主要産駒です。本馬の伯父にあたるHalo Again(2017年生・牡・父Speightstown・全姉違い半弟)は北米ステークス3勝の実証派で、2019年11月のコロネーションフューチュリティステークス(ウッドバイン芝9ハロン・総額22万5000カナダドル)を首差で制してデビュー2戦目でステークス勝ちを果たし、2020年7月のクイーンストンステークス(ウッドバイン芝7ハロン・総額12万5000カナダドル・カナダ産3歳限定)を1馬身1/4差で制覇、さらに2021年のバディ・ディリベルトメモリアルステークスも勝ち上がってステークス3勝の戦績を残しました。Halo Againは2019年のキーンランド・セプテンバーセールにて60万ドルで取引された経緯を持つ高評価1歳馬で、Winchell Thoroughbreds LLCとWillis Horton Racing LLCの共同馬主・Steve Asmussen調教師の管理下で2020年クイーンズプレート出走を果たした母系の主要なステークスホースです。
母系のもう1頭の主要産駒がFundamental(父Arch)で、北米の芝ステークス戦線で6度の入着を記録した実証派の中距離牝馬として母系の厚みを支えます。Halo's Verse産駒3頭が全てステークス勝ちまたは複数回ステークス入着というステークスホース群となり、Halo's Verse自身の繁殖牝馬としての価値を実証する重要なデータとして機能します。
本馬母インフレキシビリティ自身もカナダステークス2勝(2017年ワンダーホエアS+キャロテンS)・米国メイドン勝ちの実証派牝馬であり、母系のステークス勝ち実証は祖母代から2代続けて成立している段階にあります。
近親の北米における牝系区分は、3代母Ballado's Halo→Saint Ballado系を内包する米国伝統牝系の枝に整理され、Anderson Farms(オンタリオ州)が継続的に育成・繁殖を担当してきた家系背景を持ちます。Anderson Farmsはオンタリオ州の主力繁殖牧場で、Sergei Prokofiev(2024年英愛フレッシュマンサイアー1位)を生産するなどカナダ軽種馬市場における主力プロデューサーとして実績を残してきた牧場です。
牝系評価としては、伯母レベルにG1勝ち牝馬や年度代表馬クラスは並ばないものの、祖母代から3代続けてステークスホースを輩出した実証データを持つ実証派の母系で、北米軽種馬市場における中上位水準の評価が妥当となります。日本軽種馬市場における評価としては、日本主流の母系(ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリア等の名牝系)とは異なる北米輸入血統系の独自路線で、白老ファーム繁殖陣における国際的バラエティを担う1頭の母として位置付けられます。
母インフレキシビリティの白老ファームでの過去産駒には1番仔モアリジット(2021年生・牡・父ロードカナロア)、2番仔ドーギッド(2022年生・牝・父オルフェーヴル・G1レーシング所属・矢作芳人厩舎・JRA13戦1勝・賞金1305万円)、3番仔インドミタビリティ(2023年生・牡・父キタサンブラック・サンデーTC所属・杉山晴紀厩舎・JRA2戦0勝・3着1回・賞金240万円)、4番仔インフレキシビリティの24(2024年生・牡・父キタサンブラック・社台TC所属)が並びます。3番仔インドミタビリティはイクイノックス似と称される個体として注目を集めた経緯を持ち、4番仔インフレキシビリティの24もキタサンブラック産駒の人気個体として社台サンデー第1次募集で第一希望85票を集めた実証個体です。
母系の中央実証はモアリジット・ドーギッドの世代から積み上げが始まった段階で、本馬5番仔は母にとって初の牝馬産駒・初のエピファネイア配合という新規軸の組み合わせとなります。
父馬エピファネイアについて
エピファネイアは2010年2月11日生まれの鹿毛で、父シンボリクリスエス・母シーザリオ・母父スペシャルウィークというロベルト系×サンデーサイレンス系内包の良血に属します。現役通算成績はJRA中央12戦6勝・海外2戦0勝の14戦6勝で、獲得賞金は約6億9858万円です。
主要勝鞍は2013年菊花賞G1(5馬身差圧勝)と2014年ジャパンカップG1(4馬身差圧勝)の2つのG1勝ちで、他に2013年神戸新聞杯G2・2012年ラジオNIKKEI杯2歳ステークスG3を制しました。2015年の現役引退後、2016年から社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りした主力種牡馬の1頭です。
父産駒の傾向と距離適性
エピファネイアは初年度産駒(2017年生)の2019年新種牡馬リーディングサイアー2位を獲得し、2020年にはデアリングタクトが史上初の無敗牝馬三冠を達成して種牡馬としての地位を確立しました。2024年はステレンボッシュ(桜花賞G1)・テンハッピーローズ(ヴィクトリアマイルG1)・ダノンデサイル(東京優駿G1)・ブローザホーン(宝塚記念G1)の春シーズン年間G1 4勝という記録的な好成績を残し、2024年JRA総合サイアーランキング3位・2024年2歳サイアーランキング2位、2025年JRAサイアーランキング5位という上位継続水準に達しています。2025年は2歳リーディングサイアーのタイトルを獲得し、若駒戦線における安定した実証データを示しました。
代表産駒のG1勝ち馬は8頭が並びます。デアリングタクト(2020年桜花賞G1・優駿牝馬G1・秋華賞G1の無敗牝馬三冠)、エフフォーリア(2021年皐月賞G1・天皇賞秋G1・有馬記念G1の年度代表馬)、サークルオブライフ(2021年阪神ジュベナイルフィリーズG1)、イズジョーノキセキ(2022年府中牝馬ステークスG2を含む重賞勝ち牝馬)、ステレンボッシュ(2024年桜花賞G1)、テンハッピーローズ(2024年ヴィクトリアマイルG1)、ダノンデサイル(2024年東京優駿G1・2025年ドバイシーマクラシックG1)、ブローザホーン(2024年宝塚記念G1)というG1勝ち産駒群が現役の上位を継続的に占める形となっています。重賞勝ち産駒もアリストテレス(2021年AJCC G2)・ジャスティンミラノ(2024年皐月賞G1勝ち候補)を含め多数に達します。
産駒の距離適性は芝の1800m〜2400mを主戦場とするクラシックディスタンス型で、牡馬は2000m以上、牝馬は1600〜2000mが最適レンジに整理されます。マイルからこなし中距離〜長距離を得意とするタイプが多く、根幹距離(1600m・2000m・2400m)の重賞での強さは日本軽種馬市場の中でも上位水準です。馬場面では芝が主戦場でダートは下級条件限定の傾向が見られ、芝中距離型の典型的なロベルト系種牡馬としての特性を継承しています。
東京競馬場を最良コースとし、京都・中京の左回り含むコースで安定して結果を出す傾向が指摘されています。母父との相性はキングカメハメハ系・ハーツクライ系・ボールドルーラー系で結果が出やすく、母父ディープインパクト配合ではアリストテレス・オーソクレースという長距離適性の高い産駒群を輩出する設計となっています。冬場の重賞で強い傾向もロベルト系種牡馬の典型として継承され、12月〜2月に重賞勝ちを集中させる実績を残しています。2026年種付け料は1500万円(2025年の1200万円から300万円増)に設定され、社台スタリオンステーションの上位帯水準に位置付けられました。
配合評価とこの当歳の見どころ
父エピファネイア(シンボリクリスエス×シーザリオ・母父スペシャルウィーク)と母インフレキシビリティ(Scat Daddy×Halo's Verse・母父Unbridled's Song)の配合は、ロベルト系内包の現代日本主力種牡馬と、Storm Cat系×Mr. Prospector系の北米輸入血統繁殖牝馬を組み合わせた、典型的な日米融合配合に整理されます。
血統表内のクロスを見ると、5代以内に直接的な濃いクロスは出現しない設計です。父エピファネイアの母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス直仔)を内包しつつ、母インフレキシビリティ側にサンデーサイレンス系が登場しないため、サンデーサイレンスのクロスは発生しないアウトクロス型の配合となります。母父Scat Daddy(Storm Cat系)・3代母Unbridled's Song(Mr. Prospector系)・4代母Saint Ballado(Halo系)という3つの父系筋を母系に内包する形で、ロベルト系×Halo系→ヘイルトゥリーズン4×4または5×5の遠縁クロスが血統表内で発生する可能性のある設計です。
エピファネイア×Scat Daddy系母父の配合データを見ると、エピファネイア産駒における母父Scat Daddy系の重賞勝ちデータは現時点で詳細未公表です。一方、エピファネイアと米国主流牝系を組み合わせた配合では、ステレンボッシュ(母Bourree・米国ノーザンダンサー系内包)が2024年桜花賞G1勝ちの実証データを残しており、北米輸入血統母父との配合自体は日本クラシック路線で結果を出した実証パターンに整理されます。本馬は牝馬産駒のため、エピファネイア牝馬産駒の主戦場である芝1600m〜2000mのマイル〜中距離戦線・桜花賞〜オークス路線が血統的な適性レンジの中心となります。
3代血統の構造的特徴は、父系のロベルト系(シンボリクリスエス→ロベルト→ヘイルトゥリーズン)が持つパワー・スタミナと、母系のStorm Cat系×Mr. Prospector系×Halo系という北米主流スピード血脈群が織りなす多層的な配合背景という点にあります。父エピファネイア自身の母父スペシャルウィーク(東京優駿G1・天皇賞春G1・天皇賞秋G1・ジャパンカップG1の長距離型サンデー系)と、本馬母父Scat Daddy(米国主流種牡馬・芝ダート両用)は系統が完全に異なるアウトクロス型の組み合わせで、母系のスピード血脈と父系のスタミナ血脈が交差する設計です。
距離適性の予測は芝の1600m〜2000mが主戦場の中心域となります。父エピファネイアの牝馬産駒が芝中距離G1で結果を残してきた実績(デアリングタクト・サークルオブライフ・ステレンボッシュ・テンハッピーローズ)に加え、母系のインフレキシビリティが芝10ハロン(2000m級)のステークス勝ち+カナダ三冠路線の中距離適性を実証している点を踏まえれば、3歳春の桜花賞〜オークス路線、または古馬のヴィクトリアマイル・府中牝馬ステークス路線でのマイル〜中距離適性発揮が血統的に整合します。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、ロベルト系由来の道悪適性が重馬場・不良馬場にも対応する素地を残します。
母インフレキシビリティにとって本馬は初の牝馬産駒・初のエピファネイア配合産駒となります。過去4頭の産駒はロードカナロア・オルフェーヴル・キタサンブラック2頭という社台SS上位帯の主力種牡馬と組み合わせた配合が試されてきた経緯を持ち、本馬5番仔で初めてロベルト系内包父との配合という新規軸の設計に切り替えられた1頭です。母系の祖母代から3代続けてのステークスホース輩出という実証データと、父エピファネイアの牝馬クラシック路線での結果が交差する位置にある牝馬産駒です。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第10番として総額4600万円(1口115万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップは平均価格が上昇傾向にあり、最高価格は1億5000万円(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25の3頭)で、平均価格はキタサンブラック産駒5頭が1億200万円・イクイノックス産駒10頭が9500万円という上位帯となっています。エピファネイア産駒の中で4600万円は同クラブ募集ラインアップの中位下限帯に位置し、父の市場性(2026年種付け料1500万円・社台SS上位帯)に加え、母自身のカナダステークス2勝・カナディアン・トリプル・ティアラ1冠+祖母Halo's Verseの3頭ステークスホース産駒輩出という北米輸入血統系の母系評価を踏まえれば、内容相応の標準的な価格設定に整理されます。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 母インフレキシビリティ自身が北米でステークス2勝(2017年ワンダーホエアSコースレコード+2017年キャロテンS)・カナディアン・トリプル・ティアラの1冠勝ち+クイーンズプレート3着+ウッドバインオークス3着の実証派中長距離牝馬で、Klaravich Stables所有・Chad C. Brown調教師管理のもとで北米軽種馬市場のステークスレベル実証データを残した1頭となります。
- 父エピファネイアは2024年JRA総合サイアーランキング3位・2025年JRAサイアーランキング5位+2025年2歳リーディングサイアーの現代日本主力種牡馬で、デアリングタクト(無敗牝馬三冠)・エフフォーリア(年度代表馬)・ステレンボッシュ(2024桜花賞)・ダノンデサイル(2024東京優駿+2025ドバイシーマクラシック)・ブローザホーン(2024宝塚記念)・テンハッピーローズ(2024ヴィクトリアマイル)というG1勝ち産駒群を継続的に輩出した実証データを持ち、2026年種付け料1500万円は社台スタリオンステーションの上位帯水準に位置します。
- 祖母Halo's Verseは3頭のステークスホース(インフレキシビリティ・Halo Again・Fundamental)を継続輩出した実証派繁殖牝馬で、母系の北米ステークス勝ち実証は祖母代から2代続けて成立している点が母系評価の中核を形成します。
懸念
- 母インフレキシビリティにとって本馬は初の牝馬産駒・初のロベルト系内包父配合という新規軸の組み合わせで、過去産駒4頭の中央実証はドーギッド(JRA1勝)・インドミタビリティ(JRA2戦未勝利)の段階にあり、母系の中央実証はこれからの段階となります。
- 母系の伯母レベルにG1勝ち馬や年度代表馬クラスは並ばず、北米輸入血統系の独自路線として日本主流牝系(ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリア等)と比較した場合の母系格はやや控えめの水準に整理されます。
- エピファネイア×Scat Daddy系母父の配合データは現時点で詳細未公表で、配合相性の実証は途上段階のため、芝中距離クラシック路線での適性発揮はレース実績で確認できるまでは未確定要素を含みます。
総額4600万円(1口115万円)は、現代日本主力父エピファネイア×Scat Daddy系母父×北米輸入血統母系という3要素を備えた牝馬産駒として中位下限帯に位置します。日本主流の芝中距離〜マイル路線での素質と、北米伝統牝系の独自背景を重視する検討者にとっては、父の市場性と母自身の北米ステークス2勝の実証実績が両立した1頭となります。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★☆☆ | 国際通算15戦4勝・カナダステークス2勝(ワンダーホエアS+キャロテンS)・コースレコード勝ち・ウッドバインオークス&クイーンズプレート3着・繁殖入り後5頭の産駒中ドーギッド(JRA1勝)・インドミタビリティ(現役)の中央実証中盤段階 |
| 近親活躍度 | ★★★☆☆ | 祖母Halo's Verse産駒3頭ステークスホース輩出(本馬母インフレキシビリティ+Halo Again 3勝+Fundamental 6回入着)、母系の北米ステークス勝ち実証は祖母代から2代続け、ただしG1勝ち馬・年度代表馬クラス不在の北米中位上層牝系 |
| 父産駒適性 | ★★★★☆ | エピファネイアは2024年JRAサイアー3位+2025年5位+2025年2歳1位、G1勝ち産駒8頭(デアリングタクト・エフフォーリア・ステレンボッシュ・ダノンデサイル等)、2026年種付け料1500万円の上位帯 |
| 配合評価 | ★★★☆☆ | ロベルト系内包父×Scat Daddy系母父×北米伝統牝系のアウトクロス型設計、同系統母父配合の重賞実証データは詳細未公表で配合相性の実証は途上段階 |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ | 4600万円(1口115万円)はクラブ中位下限帯、父の市場性+母自身の北米ステークス2勝+祖母3頭ステークスホース輩出の母系で内容相応の標準的設定 |
| 総合評価 | ★★★☆☆ | 加重平均3.35、父産駒適性と価格妥当性が突出した牽引材料、母系の中央実証蓄積と配合相性の途上段階が控えめの判定理由 |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。