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サンデー No.5

リナーテの25

AI Evaluation

5軸 加重評価サマリー

4.05/5.00
★★★★☆
母系・近親・父産駒・配合・価格妥当性の5軸を加重平均で算出した総合評価です。母系と近親を計50%、父産駒適性20%、配合と価格を計30%の重みづけで集計しています。
母系
4.0★★★★☆
近親
5.0★★★★★
父産駒
3.0★★★☆☆
配合
4.0★★★★☆
価格
4.0★★★★☆
Profile
母父
ステイゴールド
牧場
ノーザンファーム
性別
誕生日
4/29
毛色
鹿
地区
関東
Price
総額
7,000万円
一口 (全40口)
175万円

本ページの評価は独自のアルゴリズムに基づく分析です。競走成績を保証するものではありません。出資判断は必ず免責事項をご確認の上、自己責任で行ってください。

AI評価レポート

リナーテの25 AI評価レポート

母リナーテの競走実績と特徴

母リナーテ(Linate)は2014年1月31日にノーザンファームで生まれた黒鹿毛の牝馬で、馬名の由来はミラノのリナーテ国際空港です。父はステイゴールド、母はアルゼンチン産のマルペンサ(Malpensa)、母父はオルペン(Orpen)という血統で、サンデーレーシングが馬主、栗東の須貝尚介厩舎が現役期間を通じて管理しました。

JRA通算成績は21戦6勝、総獲得賞金は1億3736万円です。短距離から短マイル路線で堅実に上位入線を続けた牝馬で、3歳秋から4歳・5歳までの3シーズンにわたって芝1200m〜1400m戦線の上位常連として活躍しました。

主要勝鞍はUHB賞(OP・2019年8月4日・札幌芝1200m)、白秋ステークス(2018年10月13日・東京芝1400m)、札幌スポニチ賞(2018年9月1日・札幌芝1200m)などで、3勝クラス〜オープン特別までを着実に勝ち上がった経歴を持ちます。

重賞戦線でも結果を残しており、2019年2月の京都牝馬ステークス(G3・京都芝1400m)で2着、同年5月の京王杯スプリングカップ(G2・東京芝1400m)で2着、同年8月のキーンランドカップ(G3・札幌芝1200m)で3着と、芝1200m〜1400mのスプリント〜短マイル重賞で複数回上位入線を果たしています。京王杯スプリングカップでは古馬牡馬混合の重賞でハナ差〜接戦で2着に持ち込んだ内容となり、牡馬相手でも互角に渡り合えるスピードと粘りを示しました。

引退レースは2019年10月のスプリンターズステークス(G1・中山芝1200m)で、9着に終わって競走馬登録抹消となります。重賞勝利には届かなかったものの、G2・G3で複数回連対圏に入った戦績は牝馬としては高水準で、繁殖牝馬入り時点での評価は同期の中でも上位グループに置かれた1頭です。

引退後はノーザンファームで繁殖入りし、現在はサンデーサラブレッドクラブ系列の繁殖牝馬群に組み込まれています。父ステイゴールドの粘り強さと、母マルペンサ譲りの底力を競走馬時代に体現した牝馬で、繁殖牝馬としての血統的背景はノーザンファーム繁殖陣の中でも厚みのある1頭と言えます。短距離〜短マイル型の競走資質と、後述する母系の重厚さを併せ持つ点が、繁殖牝馬としての序列を支える材料になっています。

母父ステイゴールドと母系背景

母父のステイゴールド(Stay Gold)は1994年生まれの黒鹿毛で、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ(母父ディクタス)という血統です。現役時代は50戦7勝(うち海外2戦2勝)を記録した晩成型の名馬で、2001年に香港ヴァーズ(G1)を制して日本産・日本調教馬による初の海外G1制覇を成し遂げ、同年にはドバイシーマクラシック・日経新春杯・目黒記念といったG2級重賞も連勝しました。

種牡馬としてはオルフェーヴル(三冠馬・凱旋門賞2着2回)、ゴールドシップ(宝塚記念2勝・天皇賞春・有馬記念・菊花賞ほかG1 6勝)、ドリームジャーニー(有馬記念・宝塚記念)、ナカヤマフェスタ(宝塚記念・凱旋門賞2着)、レインボーライン(天皇賞春)、フェノーメノ(天皇賞春2勝)、ステイフーリッシュ(海外重賞2勝)など、世界レベルの大物を多数輩出した日本競馬史に残るサンデーサイレンス系名種牡馬の1頭です。

母父(BMS)としての評価も近年急上昇しており、JBISのBMSランキングでは2023年33位から2024年23位、2025年中央7位へと一気にトップ10入りを果たしました。2025年5月の天皇賞春では母父ステイゴールド産駒のヘデントールがJRA・G1初制覇を達成し、孫世代での結果が明確な形で表れ始めた段階にあります。BMS産駒は芝中長距離戦線でスタミナと底力を補強する系統として国内では定着しつつあり、本馬にとっても母父ラインの活力が裏付けられた配合背景と整理できます。

母母のマルペンサ(Malpensa)はアルゼンチン産の名牝で、現役戦績は18戦5勝です。亜G1のアルゼンチン銀杯RVマンシリャ大賞(2010年)、ヒルベルトレレナ大賞(2011年)、クリアドレス大賞(2011年)を制して亜G1を3勝、G1で2着が5回という南米最強クラスの戦績を残しました。父はオルペン(Orpen・米国産でルアーをはじめとするミスタープロスペクター系)、母父はカーリームービー(Cure The Blues系)で、南米のスピード系名門血統に属しています。

2011年10月にノーザンファームの吉田勝己代表が落札のうえ日本に輸入され、繁殖牝馬として供用されました。残念ながら2016年4月12日に結腸捻転により急死していますが、生前に残した産駒の質と量が非常に高水準で、本馬リナーテ自身を含めて重要な繁殖ラインを国内に残しました。

リナーテの過去産駒・近親活躍馬

母リナーテはこれまでに5頭の産駒を送り出しており、現役世代に複数の出走馬を抱えています。

初仔のフォルラニーニ(Forlanini)は2021年3月21日生まれの黒鹿毛牡馬で、父はエピファネイア、美浦の手塚貴久厩舎所属です。JRA通算14戦2勝、賞金約5081万円(2026年5月時点)を記録しており、2026年3月14日に中山芝2000mの館山特別(2勝クラス)を制してオープン入り目前まで戦績を伸ばしました。新馬戦から中山芝2000mで勝ち上がり、ルメール騎手とのコンビで2勝・2着4回・3着6回を計上、芝中距離路線で堅実な戦績を継続中の現役馬です。

2番仔のオリオアルセーリオ(Orio al Serio)は2022年3月22日生まれの黒鹿毛牝馬で、父はレイデオロ、美浦の木村哲也厩舎所属です。JRA通算7戦1勝、賞金約944万円を記録し、2025年8月31日の新潟芝1800m3歳未勝利戦でルメール騎乗で初勝利を挙げました。母方ステイゴールド・父方キングカメハメハ系という配合で芝中距離戦線を現役で戦っています。

3番仔のペスキエーラ(Peschiera)は2023年生まれの牝馬で、父はロードカナロアです。現役の若馬として育成・調教段階にあり、2026年デビュー予定とされる育成馬で、サンデーサラブレッドクラブ系列での今後の出走が控えています。

4番仔は2024年生まれの牝馬で父はエピファネイア(2025年時点で未命名)、5番仔となる本馬リナーテの25(2025年4月29日生・牝・黒鹿毛・父イクイノックス)はリナーテにとって初めてのイクイノックス産駒です。

近親には強力な活躍馬が多数並びます。最大の支柱は母マルペンサの2番仔にあたる半兄(母の半弟)サトノダイヤモンド(Satono Diamond)で、2013年1月30日生まれの父ディープインパクト産駒の鹿毛牡馬です。JRA通算18戦8勝、賞金10億3489万円を計上し、2016年の菊花賞(G1・京都芝3000m)を2馬身半差の完勝、続く有馬記念(G1・中山芝2500m)で当時の現役最強格キタサンブラックを差し切りクビ差で勝利し、JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞しました。3歳秋にG1を連勝した実績は日本競馬史上でも屈指の存在で、現役引退後は2018年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2024年からはブリーダーズスタリオンステーションに移籍しています。種牡馬としてもサトノグランツ(神戸新聞杯G2・京都新聞杯G2)、シンリョクカ(新潟記念G3・阪神JF G1 2着)、オールナット(チャレンジカップG3)、スズハローム(ダービー卿CT G3)、ローディアマント(京都ジャンプS JG3)など重賞勝ち馬を継続的に輩出中の現役種牡馬です。

もう1頭の半弟(母の半弟)サトノジェネシス(Satono Genesis)は2016年1月28日生まれの父ディープインパクト産駒の鹿毛牡馬で、JRA通算4戦3勝・賞金約2138万円という戦績を記録しました。デビュー2戦目の東京芝2000mで初勝利、ゆりかもめ賞(500万下・東京芝2400m)では後続に3馬身差をつけて完勝、長期休養明けの4戦目でも完勝という能力の片鱗を見せ、2021年9月29日に競走馬登録抹消となった後は2022年度から優駿スタリオンステーションで種牡馬入りしています。

半妹マルケッサ(Marchesa・2015年生・父オルフェーヴル)はJRA5戦0勝に終わりましたが、引退後はノーザンファームで繁殖入りし、後継世代を担う繁殖牝馬として供用されている血統です。

3代血統表内に視野を広げると、亜G1 3勝のマルペンサを起点として、サトノダイヤモンドのJRA G1 2勝・サトノジェネシスの種牡馬入り・リナーテ自身の重賞2着3回・フォルラニーニとオリオアルセーリオの現役JRA勝ち上がりという形で、国内競馬の主流路線で結果を残す系譜が複層的に積み上げられています。近親活躍度として国内最高水準に近い厚みを持つ母系という整理ができます。

父馬イクイノックスについて

イクイノックスは2019年生まれの引退種牡馬で、10戦8勝・連対率100%・G1 6勝という戦績を記録しました。2023年にはロンジン・ワールドベストレースホースランキングで135ポンドを獲得し、世界第1位の評価を受けた日本史上最高クラスの名馬です。

2023年11月のジャパンカップを最後に引退し、2024年から社台スタリオンステーションに繋養されています。2026年シーズンの種付け料は2500万円に設定され、父キタサンブラックと並んで国内最高水準にあります。

父産駒の傾向と距離適性

イクイノックスの初年度産駒は2025年生まれで、2026年5月時点では1歳の段階です。本馬リナーテの25もこの初年度ジェネレーションに含まれる1頭にあたります。レースデビューは2027年6月以降の見込みで、産駒の実戦成績データは現時点で存在していません。

種付け頭数は供用初年度の2024年で203頭、2025年度は206頭と公表されており、トップクラスの繁殖牝馬を集めた状況での種牡馬スタートとなりました。2026年シーズンに種付け料が前年度から500万円引き上げられて2500万円となった点は、繁殖牝馬オーナー側の評価が高水準で形成されていることを示します。

血統面から想定される産駒像については、父キタサンブラック由来の豊かなスピード持続力と、自身の現役時代に見せた末脚の鋭さが伝わると整理できます。父系はキタサンブラック→ブラックタイド→サンデーサイレンス系という日本主流ラインで、ロードカナロアの肌に強いキタサンブラックを父に持つ点を踏まえれば、芝中距離前後をメインレンジとする産駒像が浮かびます。

市場評価の現状については、2025年セレクトセールでの数字が指標になります。当歳セッションでイクイノックス初年度産駒が24頭上場され、23頭が落札・合計約35億6500万円・平均落札額1億5500万円、最高価格は5億8000万円(ミッドナイトビズーの2025・歴代3位タイ)、1億円超の落札が11頭という結果を記録しました。当歳セッション全体の平均落札額約7500万円の2倍以上という水準で、初年度産駒の市場価値は最高水準にあると整理できます。

ただし種牡馬としての真価は産駒のレース実績で決まる性格のものです。初年度産駒は2027年のデビュー以降に評価が固まっていくため、現段階の市場価値は先行投資的な性格を含んでいる点を踏まえる必要があります。

配合評価とこの当歳の見どころ

父イクイノックス(キタサンブラック×シャトーブランシュ・母父キングヘイロー)と母リナーテ(ステイゴールド×マルペンサ・母父オルペン)の配合は、日本最強クラスのキタサンブラック系種牡馬と、アルゼンチンG1 3勝の名牝マルペンサの娘で自身も短距離〜短マイル重賞で連対実績を持つ母を組み合わせた野心的な設計です。

父系はキタサンブラック→ブラックタイド→サンデーサイレンス系という日本主流ライン、母系は父ステイゴールド(サンデーサイレンス系)を起点にマルペンサの南米血脈(オルペン×Cure The Blues系)を内包する構成で、3代血統表内ではサンデーサイレンスのクロスが3×4で成立する形になります。サンデーサイレンス3×4のクロスはオルフェーヴルやキタサンブラック自身を含む数多くのG1馬で実績を持つ国内主流配合パターンで、ニックスとしての成立余地は十分にあります。

血統面の強みは、父キタサンブラック系のスピード持続力と、母系マルペンサのスタミナ・底力の融合という点に集約されます。半兄サトノダイヤモンドが菊花賞・有馬記念という長丁場G1を制した点は、母系がスタミナ寄りの素質を伝える血統であることを示しており、父イクイノックス由来のスピード資質との組み合わせで芝中距離型の素材像が浮かびます。距離適性の予測は芝の1800m〜2400m前後にレンジが置かれると見込まれ、瞬発力と持続力の両立を求められる中距離戦線が主戦場になると整理できます。

馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、母リナーテが芝1200m〜1400mで重賞連対実績を残した俊敏さを内包する血統構成で、季節や馬場状態による得手不得手の幅は相対的に狭い素地があります。父イクイノックスがレース全般で見せた完成度の高さと、母リナーテの堅実性が組み合わさることで、デビュー戦から堅実に上位入線を続ける産駒像が形成される可能性のある配合です。

価格面については、サンデーサラブレッドクラブの2026年募集No.5として総額7000万円(一口175万円・全40口)、関東配属で募集されています。同クラブのイクイノックス産駒10頭の中では中位帯に位置する価格設定で、最上位帯のグランアレグリアの25・ルッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25(各1億5000万円)や、チェッキーノの25・ヤンキーローズの25・ノームコアの25・クロノジェネシスの25(各1億円)といった看板牝系よりは抑えた水準に置かれています。

セレクトセール市場でのイクイノックス産駒落札相場が平均1.55億円・最高5.8億円という高値圏に集中していた事実を踏まえれば、市場価値ベースでは内容相応の範囲にとどまる価格と整理できます。半兄サトノダイヤモンドのG1 2勝という看板実績と、母リナーテ自身の重賞2着3回の競走実績、ノーザンファーム生産・サンデーレーシング系列という座組を組み合わせた1口175万円という設定は、イクイノックス産駒×G1馬の半姪という配合背景に対しては妥当な水準と捉えられます。

総合所見

本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。

強み

  • 父イクイノックスが世界レーティング135ポンドを記録した日本史上最高クラスの種牡馬で、初年度産駒に対する市場評価が国内最高水準にあります
  • 母リナーテの半弟サトノダイヤモンドが菊花賞・有馬記念のJRA G1 2勝馬で、母方の血の活力が国内トップクラスのG1実績で裏付けられています
  • 母母マルペンサがアルゼンチンG1 3勝の名牝で、母リナーテ自身も京王杯SC・京都牝馬Sで2着の重賞連対馬という3代続いた競走実績の蓄積があります

懸念

  • イクイノックス産駒は2027年デビュー予定で実戦データがまだ存在せず、種牡馬としての完成度には未確定要素が残ります
  • リナーテの過去産駒3頭(フォルラニーニ・オリオアルセーリオ・ペスキエーラ)はJRA勝ち上がりは果たしているものの、現時点で重賞戦線での実績は出ていません

総額7000万円(一口175万円)という価格設定は、イクイノックス産駒×G1馬の半姪×ノーザンファーム生産という看板に対しては内容相応の水準と捉えられます。母系の厚みと父の市場性が両立した牝馬として、芝中距離路線でデビュー後の堅実な戦績形成を見据えた素材像と整理できます。

評価スコア

評価軸 スコア 評価根拠
母の繁殖能力 ★★★★☆ 母リナーテが京王杯SC・京都牝馬Sで重賞2着、JRA21戦6勝の重賞級短距離牝馬。産駒3頭がJRA勝ち上がりを実現済みです
近親活躍度 ★★★★★ 半弟サトノダイヤモンドが菊花賞・有馬記念のG1 2勝馬+種牡馬入り、母母マルペンサが亜G1 3勝の名牝、3代続いた重賞級実績の母系です
父産駒適性 ★★★☆☆ イクイノックスは初年度産駒で実戦データ未確定、セレクトセール平均1.55億円・最高5.8億円の市場評価は国内最高水準にあります
配合評価 ★★★★☆ キタサンブラック系×ステイゴールド系でサンデー3×4のクロスが成立、芝中距離型の王道設計です
価格妥当性 ★★★★☆ 7000万円はクラブ中位帯、半弟G1 2勝+母重賞連対+ノーザンファーム生産という看板に対して内容相応で割安感も見受けられます
総合評価 ★★★★☆ 加重平均4.05、半弟サトノダイヤモンドのG1 2勝と3代続いた母系の重厚さが牽引材料です

本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。