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サンデー No.6

シンプリーラヴィシングの25

AI Evaluation

5軸 加重評価サマリー

3.80/5.00
★★★★☆
母系・近親・父産駒・配合・価格妥当性の5軸を加重平均で算出した総合評価です。母系と近親を計50%、父産駒適性20%、配合と価格を計30%の重みづけで集計しています。
母系
4.0★★★★☆
近親
3.0★★★☆☆
父産駒
5.0★★★★★
配合
4.0★★★★☆
価格
3.0★★★☆☆
Profile
母父
Laoban
牧場
ノーザンファーム
性別
誕生日
4/14
毛色
鹿
地区
関東
Price
総額
1億円
一口 (全40口)
250万円

本ページの評価は独自のアルゴリズムに基づく分析です。競走成績を保証するものではありません。出資判断は必ず免責事項をご確認の上、自己責任で行ってください。

AI評価レポート

シンプリーラヴィシングの25 AI評価レポート

母シンプリーラヴィシングの競走実績と特徴

母シンプリーラヴィシング(Simply Ravishing)は2018年4月8日に米国で生まれた栗毛の牝馬で、ニューヨーク州の生産者メグ・レヴィ氏の手で世に送り出された1頭です。父はLaoban、母はFour Wishes、母父はMore Than Readyという米国系統で固められた配合背景を持ちます。2019年のFasig-Tipton Octoberセールに上場され、5万ドルで落札されました。

調教はケニー・マクピーク厩舎が担当し、デビュー戦から3歳春までの間に米国の主要競走で実績を残しました。通算戦績は7戦3勝で、勝ち鞍はメイドンレース1勝、リステッド級1勝に加え、2020年10月2日にキーンランド競馬場のダート8.5ハロン(約1700m)で施行されたアルシバイアディズステークス(G1・Darley Alcibiades Stakes)を6馬身1/4差・1分43秒58の勝ち時計で完勝した点が最大のハイライトとなりました。3歳期にはセントラルバンク・アシュランドステークス(G1)に挑戦したものの、最下位の6着に大敗し、呼吸器系のトラブルを抱えていたことが明らかになりました。

獲得賞金は42万2200ドル前後と公表されており、米国の2歳牝馬路線で頂点級に位置するG1勝ち牝馬として現役を終えました。アルシバイアディズステークスはブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズの自動出走権が付与される重要トライアル戦で、これを2歳秋に圧勝した戦績は米国産2歳牝馬の中でも上位クラスに位置する内容です。

引退発表は2021年4月で、調教師マクピーク氏が呼吸器系の状態を理由に競走生活終了を決断しました。引退後は繁殖牝馬として再スタートを切り、その後日本に輸入されてノーザンファームの繁殖陣に加わっています。本馬は日本の生産環境で生まれた3番仔にあたります。

米国2歳G1勝ち牝馬としての現役実績と、ダート8.5ハロンを6馬身以上の差で押し切ったキレ味、そして父Laobanにとって初めてのG1勝ち産駒を提供した繁殖能力の片鱗が、繁殖牝馬としての評価を支える基礎となっています。日本の主流路線である芝中距離とは血統的に重なりが少ない一方、米国型の瞬発力血脈を母系に取り込める希少な存在として、サンデーレーシング系列の繁殖陣の中でも独自のポジションを担う1頭となっています。

母父Laobanと母系背景

母父にあたるLaobanは2013年生まれの鹿毛馬で、父Uncle Mo・母Chattertown・母父Speightstownという米国型のスピード血統に属します。現役時代は通算9戦1勝、賞金52万6250ドルで、2016年のジムダンディステークス(G2・サラトガダート1800m)を27倍の人気薄で制覇し、シャムステークス(G3)とゴッサムステークス(G3)で連対した実績を残しました。引退後はニューヨーク州のSequel Stallionsで種牡馬入りし、初年度の種付け料は7500ドルからスタート、2020年は5000ドルに据え置かれていました。

種牡馬としては初年度産駒からシンプリーラヴィシング(本馬の母)がアルシバイアディズステークスG1を制覇し、新種牡馬部門のリーディング上位に食い込む活躍を見せました。2021年からはケンタッキー州ウィンスター・ファームに移籍して種付け料2万5000ドルに引き上げられましたが、移籍直後の2021年5月に8歳の若さで急逝するという不運に見舞われました。短い種牡馬生活ながら、Simply Ravishingに加えてSon of Thunderなどの活躍馬を残し、Uncle Mo直仔の中でも市場性の高い系統として記憶されています。

Laobanの父Uncle MoはIndian Charlie直仔で、2010年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルG1を制したチャンピオン2歳牡馬です。種牡馬としては米国ダート路線で最重要級の存在で、初年度産駒から2016年ケンタッキーダービー馬Nyquistを輩出し、その後もNyquistが種牡馬として米国G1馬を多数送り出すなど、米国の主要血脈の1つに成長しています。

Laobanの母Chattertownは父Speightstown・母方は2015年のラブレアステークスG1勝ちI'm a Chatterboxを近親に持つ家系で、ステークスプレイス止まりの戦績ながら母系の活力は十分です。Speightstownは2004年のブリーダーズカップ・スプリントG1勝ち馬で、Mr. Prospector→Gone Westと続く米国スピード血脈の最重要種牡馬の1頭、本馬の母父父にあたるGone West系の存在が血統表に華を添えています。

母Four WishesはMore Than Ready直仔の繁殖牝馬で、自身の競走成績はメイデンの6着が最高という地味なものでしたが、繁殖牝馬として本馬シンプリーラヴィシングをG1勝ち馬として送り出した功績で名が残っています。2021年12月、帝王切開の合併症により13歳で死去しました。

3代血統内にUncle Mo・Speightstown・More Than Readyという米国主流のスピード血脈が並ぶ構成で、芝・ダートを問わず瞬発力勝負を主戦場とする傾向が母系に色濃く出ています。

シンプリーラヴィシングの過去産駒・近親活躍馬

母シンプリーラヴィシングは2021年の現役引退後、米国を経由して日本に輸入され、ノーザンファームで繁殖牝馬として再スタートしました。これまでに3頭の産駒を送り出しており、本馬シンプリーラヴィシングの25は3番仔にあたります。

初仔は2023年2月8日生まれの牝馬ラヴィニール(L'Avenir、父キズナ)で、栗毛・サンデーレーシング所有・栗東の武英智厩舎所属として2025年10月にデビューしました。デビュー戦は中山ダート1200mで6着、続く2026年4月20日の阪神芝1600mの3歳メイドン戦を北村友一騎手の手綱でしっかり差し切り勝ち上がりを果たしました。直近の2026年5月のスイートピーステークス(リステッド・東京芝1800m)では11着と苦戦しましたが、現役3勝クラス級の手応えで現段階を進んでいる状況です。JRA通算3戦1勝・獲得賞金590万円(2026年5月時点)という戦績で、母にとって最初の中央デビュー産駒として平場戦線で経験を積んでいる段階となっています。

2番仔は2024年生まれの牡馬ダイナミック(Dynamic、父詳細は現時点で詳細未公表です)で、まだJRA出走に至っていません。

3番仔が本馬シンプリーラヴィシングの25(2025年4月14日生・牡・鹿毛・父キタサンブラック)で、母にとって初めてのキタサンブラック産駒、かつ初めての中央クラブ募集馬となります。サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集ラインアップに、関東所属の牡馬として総額1億円(1口250万円・40口)で登場しています。

母系を1世代上に遡ると、米国側の家系図には複数の活躍馬が並びます。母父Laoban自身も2016年のジムダンディステークスG2勝ち馬で、Laobanの母Chattertownは2015年ラブレアステークスG1勝ちI'm a Chatterboxを近親に持つステークス級牝系の出身です。さらに3代母方系統にはMore Than Ready直仔の繁殖牝馬群が広がっており、More Than Ready自身が米国・豪州を含む7か国でG1馬を輩出した国際的種牡馬として知られています。

母方の重要な遠縁としては、母父Laobanの母系から派生するSpeightstown系の有力馬群が挙げられます。Speightstown産駒には2004年ブリーダーズカップ・スプリントG1勝ちRoy H(2017・2018年BCスプリントG1連覇)を出したMore Than Readyの直仔Sebringが豪州G1を2勝、シャーリーズスペイト(Shirl's Speight)がG1勝ち馬として活躍するなど、米国・豪州のスピード路線で結果を残してきた家系構造を持ちます。

産駒1頭が中央デビュー1勝の段階・産駒2頭目はまだ未デビュー・本馬が3番仔という現段階では、繁殖牝馬としての実証データはまだ蓄積途中の段階にあります。一方で、母自身のG1勝ち馬としての実力と母系の米国型スピード血脈の厚みは確かな構成で、現役のサンデーグループ繁殖牝馬群の中でも米国型瞬発力を補える希少な1頭としての価値を持ちます。

父馬キタサンブラックについて

キタサンブラックは2012年3月10日生まれの鹿毛馬で、父ブラックタイド・母シュガーハート・母父サクラバクシンオーという、サンデーサイレンス系×プリンスリーギフト系の日本型クラシック血統に属します。現役時代はJRA・G1を7勝(2015年菊花賞、2016年・2017年天皇賞春、2016年ジャパンカップ、2017年大阪杯、2017年天皇賞秋、2017年有馬記念)し、2度の年度代表馬・2度の最優秀古牡馬に選出された歴史的名馬です。

引退後は社台スタリオンステーション入りし、2026年シーズンの種付け料は2500万円に到達、国内最高峰の種牡馬の1頭として確固たる地位を築いています。広く知られている存在のため詳細は省略しますが、種牡馬としての現状は国内トップクラスに位置しています。

父産駒の傾向と距離適性

キタサンブラックの種牡馬成績は実証段階に入っており、複数のG1勝ち産駒・重賞勝ち産駒を継続的に送り出しています。代表産駒としてはイクイノックス(2022年・2023年天皇賞秋、2022年有馬記念、2023年ドバイシーマクラシック、2023年宝塚記念、2023年ジャパンカップのG1 6勝・通算10戦8勝・連対率100%、2023年世界ランキング1位の歴史的名馬)、ソールオリエンス(2023年皐月賞G1勝ち、2023年ダービー2着・キャリア3戦目で皐月賞制覇)、ガイアフォース(2022年セントライト記念G2勝ち、2025年富士ステークスG2勝ちなど重賞2勝・賞金7800万円超)、そして2025年日本ダービーを1番人気で制したクロワデュノール(2024年ホープフルステークスG1+2025年日本ダービーG1のG1 2勝、通算10戦7勝・賞金12億円超、2025年凱旋門賞14着・ジャパンカップ4着)などが並びます。

クロワデュノールの日本ダービー制覇は、キタサンブラック産駒として日本ダービー初制覇という記念碑的な勝利で、自身と産駒が共にG1 6勝以上を達成した日本競馬史上3頭目の親子の偉業を完成させた一戦となりました。

産駒の距離適性は芝中距離(1800〜2400m)を主戦場とする傾向が強く、牡馬は1600m以下で7勝・1800m以上で24勝という分布で、1勝クラス以上・2000m以上では複勝率42.5%という安定感が特徴です。馬場適性は道悪での好走率が高く、稍重〜重馬場での回収値が良馬場を上回る重厚なステイヤー型の傾向を示します。コース別では東京競馬場での適性が際立っており、芝・ダート両面で高い成績を残しています。

市場面では2025年セレクトセールの1歳馬部門で落札額トップ3を独占し、最高額モシーンの2024(牡)が4億2000万円、2位ノームコアの2024(牡)が4億1000万円、3位ラビットランの2024(牡)が3億2000万円と、上位独占の圧倒的な存在感を示しました。同セールでキタサンブラック産駒は1日で10頭が1億円超を記録し、種牡馬としての市場価値は国内最高水準にあります。

産駒の身体傾向は父系のスタミナ豊かな持続力と母系次第での芝の機動力が組み合わさる構造で、特に欧米のスピード血脈を母系に持つ配合では、芝中距離前後をメインレンジとする産駒像が定着しつつあります。

配合評価とこの当歳の見どころ

父キタサンブラック(ブラックタイド×シュガーハート・母父サクラバクシンオー)と母シンプリーラヴィシング(Laoban×Four Wishes・母父More Than Ready)の配合は、日本最高峰のサンデーサイレンス系内包種牡馬と、米国2歳G1を6馬身1/4差で完勝した瞬発力血脈の繁殖牝馬を組み合わせた、和洋融合型の設計です。

血統表内のクロスを見ると、5代以内にミスタープロスペクター系の濃さが特徴的に浮かびます。母父Laobanの母父Speightstownがミスタープロスペクター系Gone Westの直仔(2代目)で、父系のサクラバクシンオーが含むナスルーラ系・プリンスリーギフト系の脈絡と、母系の米国型スピード血脈が3代以内で複合する設計となっています。父系の主軸であるサンデーサイレンス系(父キタサンブラックの父ブラックタイド経由)と、母系の米国主流系統(Uncle Mo→Indian Charlie→In Excess系)が血統表内で初めて出会う交配パターンに該当します。

3代血統の構造的特徴は、父系の重厚なステイヤー型スタミナと、母系の米国型瞬発力の融合という点です。父キタサンブラック自身が現役G1 7勝・産駒からイクイノックス(芝2000〜2400m王者)・ソールオリエンス(芝2000m皐月賞馬)・クロワデュノール(芝2400mダービー馬)というクラシック中距離型を送り出してきた血脈に、米国の2歳ダートG1勝ち牝馬の母系を組み合わせる配合は、近年のキタサンブラック配合の主流である「芝中距離適性軸+海外型スピード補強」の典型パターンに沿った王道設計と言えます。

母シンプリーラヴィシングの過去産駒は1番仔がキズナ(2013年ダービー馬・サンデー系内包)、2番仔はダイナミックという系統に続いてきましたが、今回のキタサンブラックは初めての配合となります。サンデー系内包父系で重ねた点は1番仔ラヴィニールと共通する設計思想で、ラヴィニールが芝マイル路線で勝ち上がりを示している現状を踏まえると、芝適性の伝達は実証段階に近づきつつある段階にあります。

距離適性の予測は芝の1800〜2400mがコアレンジになると考えられます。父キタサンブラック産駒の中距離以上での好走率の高さと、母系の瞬発力血脈が組み合わさることで、機動力と末脚の鋭さを併せ持つ芝中距離型の素質を備える設計です。母系の米国2歳G1血脈は早期完成型の側面を持つため、2歳暮れから3歳前半にかけての始動も視野に入る配合設計と評価できます。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、父系の道悪適性で重馬場にも対応する素地を持ちます。

価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集ラインアップ#6番として総額1億円(1口250万円・40口)で募集されています。同クラブの2026年度募集牝馬・牡馬を含む最高額帯の1つに位置する設定で、父キタサンブラックの2025年セレクトセール最高額4億2000万円・1億円超10頭という市場性と、米国G1勝ち牝馬の3番仔という血統価値を踏まえれば、市場価値ベースでは内容相応の水準と評価されます。

総合所見

本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。

強み

  • 父キタサンブラックが現役G1 7勝・産駒からイクイノックス・ソールオリエンス・クロワデュノールというG1勝ち産駒3頭+ガイアフォースの重賞勝ち馬を送り出した実証済みのトップ種牡馬で、2025年セレクトセール最高額4億2000万円・1日10頭が1億円超落札という市場価値が国内最高水準です
  • 母シンプリーラヴィシングが米国2歳G1アルシバイアディズステークスを6馬身1/4差で圧勝した瞬発力豊かなG1勝ち牝馬で、母父Laoban→Uncle Mo→Indian Charlieという米国主流系統の濃いスピード血脈を母系に持つ点が、サンデーグループ繁殖陣の中でも希少な構成となっています

懸念

  • 母の日本での繁殖実績は3頭目とまだ蓄積途中の段階で、1番仔ラヴィニールが中央メイドン勝ちまで進めた程度のサンプルしかなく、繁殖能力の完全実証には時間を要する段階にあります
  • 母系の米国主流系統は日本の芝中距離適性とは血統的距離があり、父キタサンブラック由来の芝適性に依存する配合設計のため、芝への適応度がレース実績で確認できるまでは未確定要素を含みます

総額1億円(1口250万円)は、キタサンブラック産駒×米国2歳G1勝ち牝馬の組み合わせという看板に対して内容相応の水準です。日本主流の芝中距離型の素質と母系の米国型瞬発力を求める出資検討者にとっては、父の市場性と母のG1実証力が両立した1頭と言えます。

評価スコア

評価軸 スコア 評価根拠
母の繁殖能力 ★★★★☆ 米国2歳G1アルシバイアディズステークス6馬身1/4差圧勝の現役G1勝ち牝馬、繁殖実績は産駒1頭中央メイドン勝ちまでで蓄積途中
近親活躍度 ★★★☆☆ 母父LaobanがジムダンディステークスG2勝ち、Speightstown系・More Than Ready系の米国主流スピード血脈が並ぶがG1級近親は限定的
父産駒適性 ★★★★★ キタサンブラック産駒からイクイノックス・ソールオリエンス・クロワデュノールのG1 3頭+ガイアフォースの重賞勝ち産駒、2025セレクトセール最高4.2億円・10頭が1億円超
配合評価 ★★★★☆ サンデー系内包父×米国型瞬発力母の和洋融合型、芝中距離適性軸+海外型スピード補強の王道設計
価格妥当性 ★★★☆☆ 1億円はクラブ最高額帯、父の市場性から内容相応で割高感はないが看板代を含む水準
総合評価 ★★★★☆ 加重平均3.80、父の産駒適性と配合の方向性が突出した牽引材料

本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。